催眠術師 催眠心理療法士 浪花之哲 【 山野 哲司 】

催眠術師 浪花之哲が、大阪を離れて
新天地 九州 博多天神で大暴れ
さてどうなるやら !

自己催眠を使ってなりたい人になる 2

自己催眠の基本をマスターする


では実際に自己催眠の具体的な手順をご紹介していきたいと思います。 自己催眠の効果を最大化するには、まず正しいやり方をマスターすること、そして何より信じる心が重要です。


自己催眠の効果を心のどこかで疑ってしまっては、まず効果は発揮されません。 もう一度言います。催眠は魔法でもオカルトでも超能力でもありません。


精神医療などの場でも使われている、れっきとした技術です。 自己催眠はあなたを幸せにできる技術。


ぜひ、これから紹介する方法を試してみてください。


2-1.基本の流れ


【Step.1】自己催眠を成功させるための状態を作る


リラックスする 自分を催眠状態に移行させるため、リラックスします。そのリラックス方法の中でも、何の道具も使わない簡単な方法をご紹介しましょう。 まず自分が最もリラックスできるところでラクにしてください。


ベッドでもソファでも布団でもOKです。


そして深呼吸をしていきます。目を閉じて、ゆっくりと息を吸ってください。


思い切り吸いこんだ状態のまま、3秒間息を止めましょう。そして、それからゆっくり息を吐き出します。


これを5回繰り返してください。


何となく全身から力が抜けてきたと思います。そうしたら、右手に意識を集中してみましょう。そして「右手が重い」という言葉を頭の中で繰り返し唱えてください。


この時、右手が重みで布団に沈み込んでいくのをイメージしましょう。これを左手、右足、左足と繰り返します。


最後に「体全体が重い」と唱え、全身が布団に沈み込むイメージを持ちましょう。


この手順を「重い」を「温かい」「軽い」に変えて、それぞれ繰り返します。


それが終わったら、「私は全身の力が抜けて、とても気持ちがいい。息が楽にできて、とてもすっきりしている」と意識の中で唱え、そのリラックス感を実感してください。


これは1932年にドイツの精神科医であるシュルツが考案した自律訓練法と呼ばれる自己催眠法であり、治療技法であるものを少し簡素化したものです。


今なお、心療内科や精神科で使われている自己催眠法で、わずか数分で全身をリラックス状態にさせることができると言われています。


この工程が面倒だという方は、催眠音声ファイルや催眠音声CDなどの音声を使って催眠状態に導入する方法もありますので、そちらをお試しください。


【Step.2】自己催眠によって、なりたい自分の姿をイメージする


自分に暗示をする 自分がなりたい理想の姿、どう変わりたいのかを強くイメージしましょう。


そして暗示文を唱えます。たとえば禁煙がしたいなら「私はタバコを吸わなくても、毎日楽しく過ごせる」といったような暗示文です。


唱える方法は、単に目を閉じて頭の中で何度も唱えるだけでもいいですし、事前に録音しておいた音声を再生しても構いません。


ただし「暗示文は短くすること」「一度の催眠で暗示はひとつだけにすること」が効果を出すポイントです。


また、暗示文を唱えながら、その願いが叶った自分を強くイメージし続けましょう。 時間は5分~10分程度。毎日眠りにつく前に行ない、そのまま眠ってしまうのがオススメです。


2-2.自己催眠の効果を最大化させるための事前準備


(1)1人になれる場所でやる


誰かが出入りできる場所でやるのはNG。集中が削がれます。また、雑音のない場所でやりましょう。テレビやラジオなどは必ず電源を切ってください。


(2)身軽な服装で行う


リラックスできる服装でやりましょう。「お腹がきつい」「素材が肌に合わずチクチクする」など、着ている感覚を強く感じる服はNG。重さを感じるものもやめましょう。パジャマやスウェットなどがベストです。


(3)飲酒・薬の服用はNG


少なくとも自己催眠を始める4時間~5時間前には、飲酒も薬の服用もやめましょう。


(4)気になることは排除する


事前にトイレに行っておく、事前に戸締りを済ませておく、次の日の目覚まし時計をセットする、など自己催眠をかけている最中に気が散りそうなことは事前に終わらせておきましょう。


(5)照明をおさえる


真っ暗にする必要はありませんが、明るすぎると気分が落ち着きません。暗めの照明にしましょう。リラックスできるのであれば、アロマなどを焚いてもOKです。


2-3.注意点


自己催眠において暗示をする際、気をつけてほしいことをまとめましたので、ご覧ください。


(1)否定・マイナス表現をしない


「○○をしたくなくなる」ではなく「○○がなくても大丈夫」という表現にしましょう。


「したくない」「嫌い」といった否定やマイナスの表現をすると、環境が変わった時などに生活へ支障が出ることもあります。


たとえば「タバコを見たくなくなる」という催眠をした場合、タバコを一切見ないで生活するのは不可能に近いため、見るたびに不快になってしまう恐れがあります。


(2)暗示文には一人称を入れる


「タバコがなくても、楽しく生活できる」という暗示文よりも「私はタバコがなくても、楽しく生活できる」のほうが、より強くイメージに残りやすいです。


(3)暗示文の語尾は断定


「なりたい」「したい」という願望ではなく「なる」「できる」と断定しましょう。そのほうが実現した自分を強くイメージできるためです。